ハロウィンとアイルランドの深い繋がり


目次:ハロウィンについて

  1. ハロウィンの起源とアイルランド
  2. かぼちゃのランタンの意外な姿
  3. 各国のハロウィンの状況

ハロウィンの起源とアイルランド

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日本でも近年なにかとメディアに取り上げられ、定着しつつあるハロウィン。実はこの祭事は古代ケルト人が起源と考えられる宗教的な儀式ということを知っていますか?

もともとは秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すために行われていたものでケルト人の国であるアイルランドには10月の最終月曜日に「ハロウィン休み」があるほど大切な国民的行事になっているのです。最も純粋な形でのハロウィンを祝う習慣が残っている国はアイルランドです。

主に英語圏の中でキリスト教の影響を受けながら世界へと広がり、現代ではアメリカの民間行事として定着したり、最も盛り上がりを見せるお祭りとなりました。
そういった意味では祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっているのは間違いありません。

ジャック・オー・ランタン

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カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装し,近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習があります。ジャック・オー・ランタン、ハロウィンの時期にきっと見かけたことがあるはずです。

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1833年頃のアイルランドのハロウィンの夜

ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は夏の終わりを意味し冬の始まりでもあります。死者の霊が家族を訪ねてくると信じられ時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていました。これに因み、31日の夜、カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-lantern)」を作り、魔女やお化けに仮装した子供たちが近くの家を1軒ずつ訪ねては「Trick or treat. 「お菓子をくれないと悪戯するよ」と唱えます。

現在ではカボチャが使われるのが一般的ですが、アメリカでカボチャが見つかるまではカブを使用して下の写真のようなランタンを作っていました。

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これだけみるとかなり不気味ですよね、、、ミイラ男のマスクのようにも見えます。そもそもジャック・オー・ランタンとは、アイルランドおよびスコットランドに伝わる鬼火のような存在で(空中を浮遊する正体不明の火の玉)名前は “ランタン持ちの男”を意味します。火の玉の姿の他、光る衣装を身に纏うカブやカボチャ頭の男の姿であらわれることもあると言われています。

毎年10月31日のハロウィンの日に作るカボチャやカブのロウソク立てをジャック・オー・ランタンと呼び、善霊を引き寄せ、悪霊達を遠ざける効果があるとされます。したがってこんな不気味なランタンではありますが、僕たちを守ってくれる存在のようです。

次は各国のハロウィン状況について見てみたいと思います。

各国のハロウィンの状況

ハロウィンが大々的に行われている国は主に英語圏であり、(アイルランドはもちろんのことですが)イギリスが進出・侵略し文化を広めた地域が中心となっています。

アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの旧イギリス帝国系の国々ではハロウィンが盛大に祝われますが、一部キリスト教系学校においては、キリスト教由来の行事ではないことから、「ハロウィンを行わないように」という通達が出されることもあるようです。

アメリカなどのハロウィンでは仮装することが流行していて、とくに、恐ろしいと思われる怪物などに変装することが一般的です。ドラキュラや狼男、フランケンシュタインのような欧米の怪談や恐怖小説に登場する怪物が含まれ、前後の時期には、これらのシンボルで家を飾ることが広く普及しています。しかしながら、近年ではアニメや映画のキャラクターに仮装することが増え、定着しつつあります。

また、日本ではあまり浸透していませんが、ハロウィンの余興として「ダック・アップル (Duck Apple)」または「アップル・ボビング (Apple Bobbing)」と呼ばれる、水を入れた大きめのたらいにリンゴを浮かべ、手を使わずに口でくわえてとるゲームが行われることもしばしばあるようです。

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